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親知らずについて

親知らず(親不知)とは奥歯のうち一番奥にある歯を指し、専門用語では第3大臼歯といいます。また、智恵がついたころに生えてくるということで智歯とも呼びます。進化とともに徐々に細くなっていった人間のあごは、第三大臼歯(親知らず)が正常に生えづらい環境となりました。

 

人間の歯の永久歯は普通28本といいますが、親知らずを入れれば32本になります。親知らず以外の永久歯は6歳から12歳のあいだに生えますが、親知らずは生えてくる時期がこれよりずっと遅いので、生えてきたのを親が知らないことから親知らずと呼ぶようになったといわれています。「親知らず」は一般的に誰もがご存知の名称ですが、なんで親知らずというかはあまり知られていないのかもしれません。親知らずは個人差ありますが20歳前後で生えてくる永久歯です。

 

親知らずは非常に磨きにくい場所でも、あります。どうしても磨き残しができてしまい、虫歯になりやすい、場所であります。親知らずだけが虫歯になってくれるのならいいのですが、虫歯菌は親知らずの隣の健康な歯まで虫歯菌をうつしてくれるからやっかいです。

 

なぜ、親知らずがこのような生え方をするのでしょうか?現代人のように消化の良いものばかり食べている為の退化現象だと考えた方が正しいように思われます。縄文時代は8割の人が親知らずが4本はえていたようですが、鎌倉時代には4割ほど、現代では3割強というデータもあります。昔から、親知らずは必要の無い歯とされてきて、痛みや隣の奥歯に悪影響を与えるのならば抜いてしまうのが一番とされてきました。

 

抜歯に伴うリスクを聞くと抜くのに尻込みされるかもしれませんが、放置した場合のリスクを考えるとやはり早めに抜かれることをお勧めします。

 

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