多くの身元不明遺体が収容された東日本大震災の経験を踏まえ、宮城県警と県歯科医師会は5日、歯の情報から遺体の身元を特定する手法を捜査員らに学んでもらう研修会を仙台市青葉区の県歯科医師会館で開いた。
警察官や海上保安官、歯科医師ら約130人が参加。東北大副学長の青木孝文教授(情報基礎科学)が、震災後に開発された歯型から身元特定につなげるシステムについて解説した。
実習では参加者が10班に分かれ、欠損や治療痕などを図表に書き込む訓練に臨んだ。震災で検視に当たった男性警部補(36)は「用語の意味や図表の見方などの基本を学び直すことができた」と語った。
県警によると、9月10日現在、震災後に県警が検視した遺体9536体のうち、歯の情報から917人(約9.6%)の身元を特定した。
青木教授は「近年は台風や土砂崩れといった大規模災害が多発し、身元不明遺体を収容する場面が増えつつある」と指摘。「DNA鑑定の技術と足りない部分を補い合い、多くの判別につなげたい」と話した。
出典:
http://www.kahoku.co.jp/
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